映画『すずめの戸締まり』の主題歌である『すずめ』。
歌詞の中にでてくる「まくらぎ・にきはだ・うぶすな・かげろう」はどういう意味なのでしょうか。
今回は、『すずめの戸締まり』主題歌の歌詞の意味について徹底リサーチしました。
【すずめの戸締まり】歌詞の意味は?
【すずめの戸締まり】の歌詞考察
【すずめの戸締まり】のあらすじ
【すずめの戸締まり】歌詞の意味は?
2022年11月11日(金)に公開された映画『すずめの戸締まり』。
予告動画で主題歌『すずめ』が流れていますが、歌詞の意味がよくわからない部分が多々ありますよね。
ここでは、
時はまくらぎ
風はにきはだ
星はうぶすな
人はかげろう
の意味について紹介します。
それでは、1つずつ見ていきましょう。
『時はまくらぎ』の意味
予告動画の0:39あたりに出てくる「時は まくらぎ」。
「まくらぎ」とはどういう意味なのでしょうか。
ネットで調べると、
まくらぎ(枕木)とは、鉄道レールの構成部材のこと、つまり木材を表している
と出てきます。
しかし歌詞は「時はまくらぎ」で”時間”が主語になっているので当てはまらないですよね。
日本語の意味は広いので、いったんYouTubeの英語翻訳機能を使い英語にしてから、日本語の意味を考えてみました。
「時は まくらぎ」を英語に翻訳すると、
Time is a sleeper
sleeperは眠っている人、寝ぼうを意味します。
直訳すると“時は眠っている”でしょうか。
この歌詞が流れているときの背景は、人がいない寂れた町でまるで時間が止まっているかのようです。
映画『すずめの戸締まり』の舞台は日本の廃墟。
このことから、
「時はまくらぎ」とは、“とまった時間、人がいなくなり時がとまったかのように感じること”を表しているのだと思います。
自動販売機などの人工物が廃れている様子を見ると、そこだけ時間がとまっているかのように感じますね。
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『風はにきはだ』の意味
予告動画の0:41あたりに出てくる「風はにきはだ」。
「にきはだ」とはどういう意味なのでしょうか。
ネットで調べると、
柔らかな肌。やわはだ。
と出てきます。
「風はにきはだ」を英語に翻訳すると
wind the soft skin
“風は柔らかな肌”
と日本語そのままの意味になりますね。
この歌詞が流れているときの背景は、船が穏やかな海を航海しています。
このことから、「風はにきはだ」とは、“穏やかな風”を意味するのではないでしょうか。
つまり、微風で心地よい様子を表しているのだと思われます。
十明(とあか)さんの歌声も相まって、とても静かで切ない気持ちになりますね。
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『星はうぶすな』の意味
予告動画の0:44あたりに出てくる「星はうぶすな」。
「うぶすな」とはどういう意味なのでしょうか。
ネットで調べると、
その人の生まれた土地。生地。
と出てきます。
「星はうぶすな」を英語に翻訳すると
star is a cradle
直訳すると“星はゆりかご”となります。
この歌詞が流れているときの背景は夜景で、夜空の下で人が生活している様子が映っています。
「地球は人類のゆりかごである。」という名言があるように、星は地球のことで、“星(地球)はゆりかご”という意味ではないでしょうか。
『人はかげろう』の意味
予告動画の0:47あたりに出てくる「人はかげろう」。
「かげろう」とはどういう意味なのでしょうか。
ネットで調べると、
カゲロウ(蜉蝣)とは昆虫のこと。
カゲロウ(蜉蝣)の成虫の寿命はわずか一日と言われています。
「人はかげろう」を英語に翻訳すると
people are mirage
直訳すると“人は蜃気楼(はかない夢)”となります。
さらにこの歌詞が流れているときの背景は、都会の中で行き交う人々を映しています。
先ほど、「星はうぶすな(地球はゆりかご)」という歌詞がでてきたので、”宇宙”と”地球に住む人々”を対比しているのだと思います。
これらのことから、「人はかげろう」とは、“宇宙という時間軸の中で人の命はとてもはかないもの”と言っているのではないでしょうか。
【すずめの戸締まり】の歌詞考察
『すずめの戸締まり』の歌詞全文をまとめました▼
君の中にある 赤と青き線
それらが結ばれるのは 心の臓
風の中でも 負けないような声で
届ける言葉を 今は育ててる
時は まくらぎ
風は にきはだ
星は うぶすな
人は かげろう
なんで泣いてるのと聞かれ 答えれる
涙なんかじゃ
僕ら出逢えたことの意味には まるで
追いつかない
この身ひとつ じゃ 足りない叫び
君の手に触れた時にだけ 震えた
心があったよ
意味をいくつ越えれば 僕らは辿り
つけるのかな
愚かさでいい 醜さでいい
正しさのその先で
「君の中にある赤と青き線」はおそらく動脈(赤)と静脈(青)を表していると思われます。
そして、その2つを結ぶのが心臓。
人の命の営みを表現しているのでしょう。
「風の中でも 負けないような声で 届ける言葉を 今は育ててる」の歌詞の部分では、
災いの元となる“扉”を閉める旅をしている青年、宗像草太がクローズアップされています。
宗像草太は、ある出来事をきっかけに小さな椅子に姿を変えられてしまうのです。
部屋の中で宗像草太がうずくまる姿は、闇を抱えているのが伝わってきますね。
おそらく主人公”すずめ”が、宗像草太を元の姿に戻す彼の心を開くため奮闘している様子を表しているのではないでしょうか。
「時はまくらぎ 風はにきはだ 星はうぶすな 人はかげろう」では、時間や自然と人を対比させ、人の命のはかなさを表しているのだと思います。
なんで泣いてるのと聞かれ 答えれる
涙なんかじゃ
僕ら出逢えたことの意味には まるで
追いつかない
この身ひとつ じゃ 足りない叫び
この歌詞の部分では、“僕”が宗像草太だとすると、「なんで泣いてるの」はすずめが宗像草太に言った言葉だと予想できます。
そうすると、2人の出会いは言葉で表せないほど意味があること、と捉えることができますね。
「この身ひとつじゃ足りない叫び」というのは、転生を表しているのでしょうか。
君の手に触れた時にだけ 震えた
心があったよ
意味をいくつ越えれば 僕らは辿り
つけるのかな
愚かさでいい 醜さでいい
正しさのその先で
この歌詞が流れている背景では、宗像草太が過去を振り返っているようにみえます。
辛い過去があり心を閉じてしまったが、君(すずめ?)に出会い心を開くことができたということでしょう。
宗像草太が振り返っていた過去シーンの観覧車と、すずめが向かっている先にある観覧車は同じもののように見えます。
あくまで予想ですが、すずめが過去にタイムスリップし、宗像草太の辛い過去を克服するのではないでしょうか。
「意味をいくつ越えれば」というのは時間を超える、という意味だと予想します。
愚かさ、醜さ、正しさというのは人の心の葛藤を表してるのだと思います。
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【すずめの戸締まり】のあらすじ
舞台は日本各地の廃墟。
青年・宗像草太は「閉じ師」として“災い”をもたらす扉を閉めることを使命としています。
しかし、ある出来事をきっかけに”小さな椅子”に姿を変えられてしまう。
青年・宗像草太と主人公・すずめが出会い、物語が展開していきます。
あらすじを見ただけでも、ストーリー展開が気になりますよね。
ヒロイン・岩戸鈴芽役の声優キャストは原菜乃華さん。
そして青年・宗像草太役の声優キャストはSixTONES松村北斗さんに決定しました。
新情報が追加されたら、また追記していますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。